« November 2006 | Main | January 2007 »

晦日に改造

実は6月にアメリカに行って以来、海外遠征用のサブベースを
組み立て直していなかった。で、このまま年を越してしまうのはなんだか
楽器に申し訳ない気がして急遽組み立てる。
そして、以前から気になっていた、
「なんだかこのベースの出音がチャラチャラしてるんだよね」
と言う問題を解消するために分析。結果→高域(6Khz付近を中心にかなり広範囲)が出過ぎ。

もちろんエフェクターで補正してしまう手もあるんだけど、
なにせこいつは海外遠征用。「なにか他にトラブルがあったときにもちゃんとした音を!」と
考えると楽器本体で完結しておきたい。
なので、ベース内部のプリアンプの改造をすることに。

色々考えた結果、「ま、高域が出過ぎならフィルターでしょ」と思って、
入口のバルトリーニの回路と出口のバッファアンプの間に、RCフィルタを入れること思いつく。
(それならどの環境でもインピーダンスはOKだし)

ただ、バルトリーニの回路の出力抵抗がわかんなかったので結局カットオフ周波数の計算の
意味がない様子なので、適当にコンデンサーを入れて聴きながら調整。
結果

Capacitor

0.1μF+0.047μFの直列(実質0.32μFぐらいかな)でちょうど良くなった。
カットオフ周波数は聴感上では3〜4Khzぐらい。6dB/Octなのであとはなだらかに。
ちなみに詳しい人には怒られそうな、「マイラと積層セラミックの直列」
いいの、音が自分で気に入れば(笑)。

部品はたったこれだけ。これで音は激変(フィルターだしね。そりゃそうだ)。
ま、ギターのトーンコントロールつまみを追加したような感じでしょう。

さあこれで大分弾きやすくなったので、
来年の海外遠征(まだ決まってないけどね(笑))があってもバッチリだ!

| | TrackBack (0)

さてTD、怒濤の年末?

昨日予定していた自分の参加バンドのTDは2曲のつもりだったが、
自分が弾いている&録っているだけにこだわりすぎて刹那になって
結局1曲で集中力がダウン。ううむ。まあ、今回のアルバムでは始めの1曲のTDなので
リズムとかの音色を決める作業がかなり慎重になるためしょうがないか。。。。
ま、でも1曲目に混ぜるには適度にいろんな要素があって非常に適した曲。
その分他の曲が迅速に進むことを祈ろう。

その曲の収穫は色々あった。数々のここ数ヶ月で頭の中で練った理論の実践も含めて。
定位と距離感がだんだんシビアになるので難しいなぁ。。。もうバランスなんて0.5dBで大違い。
自分の脳と耳の特性を考えるとこれは何の化学実験なんだろう、と思う(笑)。
で、そのあと結局酔っぱらいながら、
ヘッドホン(=別環境ってやつだ)で聞いた音で「やっぱここの音がうるさいじゃん」とか思って
翌日シラフになってスピーカーで確認してちまちまと微調整。
(その酔っぱらって聞いて判断している時間は当然業務外。。。。
 何回も聴きながら微細な気になることを違う精神モードで、数十カ所も箇条書きにして改善点を
 書き出していく。実は一番重要な作品のクオリティーアップなのだが、
 アルコール入ってちゃ請求できる内容じゃない(笑)。)
この作業をすることで、感覚と理論の隙間が埋まっていく感じがする。
自分が関わっている作品ではこの作業が多くなる。(サービス残業(笑)?でも、きっとコレに近い作業を
各メンバーはそれぞれの環境で実験しているハズなので持ちつ持たれつ、かな。)

それを、納得いくまでやっていくと、もうメンバーが来てのミックスダウンは
楽しいのです。「さあ、みんないじろうぜ!」でOK。
(結構それで変化したりするんだけどそれはもう楽しんで受け止められる。
 もちろん設計図が大幅に崩れるときは慎重にやりますが。)

そんな自分のバンドのTDはともかく、今日のお昼は某アーティストのTD。
作曲&アレンジャーさんとは以前ご一緒していたのですが、その時はピアノに合唱のスタイルで
おまかせのMixだったのであまり詳しいやりとりはしなかったし(Mixは難しかったけど)、
今回が事実上初めての真剣勝負。
でも、もらっていたトラックの音の第一印象が、「あ、ナマの音をきちんと知っている!」だったので
安心していました。
というか打ち込みの手法が自分と似ているので、やっていることが手に取るように判るから混ぜやすかった。
ここ数ヶ月でこういった「感覚の合う人(=なかなかいない)」に遭遇するのは2人目。ちょっと面白い。

事実、混ぜだしたら(特に今回はダイナミクスが比較的安定した楽曲スタイルだったのもあり)、
超スムーズに進行し、立会のMixではほぼ微調整で済みました。こっちの予想していることと
アレンジャーさんの予想している思惑が一致するとこんなにスムーズなのかとびっくり。
(これはどっちかな?と悩んだところはきちんと指摘してくれるので話も早いし)
ま、なによりも今日のアレンジャーさんは現場経験豊富で、ピンポイントで良い方向に処理する言葉を
持っているから仕上がりが早かったです。
またご一緒させてくださいね。楽しかったです。>今日のみなさま

で、仕上がりの受け渡しで悩んだのが、指定の「16bit44.1Khzで、マスタリングは別途行います」ということ。
コンピレーションの作品なので、その「マスタリング」のクオリティーが判らない(^^;。。。
ウチはマスタリングもしょっちゅうやっているから、
いろんなマスタリングの裏も見えてしまって余計に気になる、、、、

念のため(というかすがる気持ちで)24bitのリミッター外したバージョンも渡しましたが、
(何かいじるならこっちを使ってね、という保険。)
CDになってどういうマスタリングをされるのか、非常に心配。
あまりぐちゃぐちゃにならないことを祈りましょう。

というわけで楽しい1日でした。
実はその後、夜に別件マスタリングのリテイクがあってアタマを悩ませていましたが(笑)。

明日は自分の参加するバンドの延々ギター録り(私は録りながらあーだこーだ言うだけですが(笑))。
怒濤の年末なのでせっかくだから楽しみますよ〜。

| | TrackBack (0)

幸せなTD

明日、明後日はTD(楽曲のミックス=TrackDown)の日です。
いやあ、もうシアワセ。と言うか楽しみ。

明日は自分の参加しているバンドのプリTD2曲、明後日は某アーティストのTD&立会TD。
バンドは自分で全て録っているし、明後日の方はアレンジャーさんの実力がしっかりしているので、
どっちも素晴らしい仕上がりになるのは目に見えています。

「う〜ん、どうしたらかっこよくなるかな?むむむ。。。」と思う素材ではなくて、
「うしししし、カッコヨクするで〜!」と思っているときのミックスは精神的に非常に前向きで楽しい作業ですね。

各トラックの音を微妙にEQシタリコンプ掛けたり、数種類使うリバーブで各パートの音を
距離と広さを考えながら組み合わせたりして計算しながらパズルを組み立てていく作業。。。。
しかも、正解はなくて自分の思う絵画のように組み立てていきます。
まあ、もちろん組み立てた末に、「エーーーっ!」とクライアントに言われてしまうと
それで全てやり直しなんですけど(笑)

ただし、そういうときこそ作業の没頭性が高く、集中力は極限まで高まるので
気をつけないと精神的に破滅します(マジで脳の興奮が止まらなくなってアブナイのです)。

ここ数年で、自分の極めるMixの設計図がかなり見えてきたのもあり、
針の穴を通すような微細な作業になりがちです。気をつけないとまたラリってしまいます(笑)。
(過去数度、集中力を使いすぎてアブナイ状態になったことが。。。)

最近混ぜていて良く思うのは、
「RecordingとPA、Mixとマスタリング 、そしてプレイヤーとアレンジャー、コンポーザー、
 全部やっていて良かった」
ですね。PAは刹那、Recは残るモノなので構築ですが、実は相互に補完しています。
Recも瞬間の判断は刹那、PAは刹那を生み出せる為の下地と基礎のセッティングに掛ける経験は構築です。

10年前じゃこんなスタイルはダメダメで仕事にならなかったはずなのですが、
今は全てがリンクして音楽を作る要因として全てが作用します。良い時代になりました。
というわけでここ数日にお世話になる皆様よろしくです。
きっとなかなか面白い作品になります。でもやり過ぎかも知れません(笑)。
一緒に楽しみましょう。

| | TrackBack (0)

ちょっと腹がたったこと

ウチで作って販売しているソフト(DrumのサンプリングCD)についての
技術的問い合わせがメールであったので、ここ数日、親身に調べて答えていた。
その返信の途中で、「言われたとおりやってもよくわからないので教えてください」と言われた。

ところがふと思い立って調べたところ、そのメールアドレスの主も、
またメールに記載されている名前も、ウチの購入履歴に載っていない。。。
そのメールの主はものすごく返事のレスポンスが良かったのに、
「購入された方なら購入日をお知らせ下さい or 購入前のお問い合わせならその旨お知らせ下さい」の
様なことを書いて返信したらぱったりメールが来ない。

購入前の問い合わせにしては非常に不自然である。。。

今や著作権に対する認識も一般社会では甘い部分もあるし、
違法コピーも蔓延しているからうるさいことはあまり言わないけどさ、、、、

販売元に堂々と問い合わせをしてくる神経、はさすがに理解できない。

きちんと購入してくれたお客さんが、結構な割合で「届きました!」とか、
「がんばって使いこなします!」「今度はこういうの作ってください!」等と、
顔の見えるお返事を下さったりして、
このサンプリングCDのおかげでいろんな嬉しい思いをしていたのでちょっと残念な出来事でした。

| | TrackBack (0)

« November 2006 | Main | January 2007 »