A/Dの速度って結構違うよね

オーディーインターフェースを買い増ししたので、

ここらで、A/Dコンバーターの速度でも測っておきましょうかね。

(実際には+デジタル伝送でDAWに届くまでの速度です)


インターフェースが2台、ADAT仕様のマイクプリが3台。

増えたもんだ。

Micpre 

1本のマイクを、アナログ的にケーブル分岐して同時録音すれば簡単に測れる。

Samplemeasurement

ほうら、案外違う!!

Sampledelay

RMEのUFX IIが最速だったのでそれを基準にどれぐらい遅いかを測定。

同メーカーなのにRMEの古いOctaMicはだいぶ遅い。

つまりは最近の機種は進化してるってことだ。

 

PRESONUSの2機種は製造時期が何年も違うのに進化してないのかな?

(XMAXプリアンプって呼称は同じだからそうなのか・・・)

そして意外に早いBEHRINGER(笑)!

こいつ、MIDASプリアンプだし、音質も割と好きな傾向なのよ・・・

 

さて、この違い、単純に「早い=優秀」ではなくて、

同じタイミングのものを上手く使うのが重要。

マルチマイクの位相差とかきちんと考えないと!

時間差さえ分かっていれば、適切に補正すればいいだけだし。

 

違うマイクプリに平気でマルチマイクの片方とか突っ込む人いるけど、

それ、時間差出てるからね。

なんか左に偏るな?とか後で困ることに・・・

 

キリよく、補正しやすい組み合わせでチャンネルプラン練るのも大切!

さてさて、今度のバンド録音のチャンネル考えよう〜

 

 

 

 

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アフロくん

週末に屋外で録音があるので、
羊毛フェルトで手芸を始めました。

Img_0586

Img_0585

モジャボーン!と出来上がったアフロくん!
(既製品でいいサイズのお安いのが在庫が見つからなかった)

 

扇風機の風を当てて、計測してみたら、いい感じ!
20210920-142937

作ってみてわかったんですが、なんで市販品は灰色が多いのかわかりました。
黒だと、人毛みたいで気持ち悪い(笑)!!!
ま、風は防いでくれるので、いいか!

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[DAW]録音/再生時などに、自動で音を止める/出すテクニック

いろんな場所で録音仕事をしていると、
自動で音が出たり止まったりすると便利なことがあります。

例えば、こんなケース。

・録音や再生が終わるとトークバックマイクが自動でONになってほしい

・再生はスピーカーから音を出したいが、録音時は音を消したい
 (演奏者と同室でエンジニアするときなど)

これら、サイドチェイン機能をうまく活用すれば実現可能です。

例1
DAWが走っている時には自動でトークバックをOFFにする

01talkback

こんな感じにすると、とにかくDAWが走っている時には、
トークバックマイクがガッツン!とコンプされて、無音になります。

DAWによって、サイドチェインのルーティングに制限があったりするので、
うまく動作しない場合は、一度BUSへ送るなど、試してみましょう。
Logicでは、例えば、

Instruments→BUS に送って
そのBUSの信号でCompをサイドチェイン
するとうまく動作するようです。

 

例2
再生時(or録音時)のみ、スピーカーから音を出したい

02clicksidechain

「録音or再生時のどちらかだけ選んで音が出せる方法」って、
なかなかDAW上に無いんです。
そう、それができるのは、DAWシステムのクリック!
これを利用してサイドチェインします。

問題は、「システムのクリック音をどう取り出せるか?」
Logic上だと、こんな隠れたところにあります。

03systemclick

ここを、EXS24とかにしちゃえば、
「お好みの音でクリック」なんてのもできちゃいます。

 

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SONY定番ヘッドホンCD-900STとMDR-7506比較

今日はちょうど、知り合いに頼まれたCD-900STのユニット交換をしたので、

手持ちにあったMDR-7506との比較をしつつ備忘録。

今さら感はありますが。

900の修理はさんざんスタジオでやったけど、

7506は開けたことなかったのよね。

 

ユニット本体

たぶんだけどユニットのパーツは一緒なんではないだろうか。

で、裏に貼ってあるフェルト状のシートで、

ポート穴の開口数を変えて、チューニングを変えているだけのように思える。

900  2つ開口    7506   1つ開口

1unit

7506のユニットが壊れたら、手に入りやすい

900のユニットを買って、穴を一つ、テープなどで塞いじゃえば

良いんではなかろうか。なんてね。

(同じになるかは保証できないけど)

 

他の主な違いは以下の通り。

ユニット背面

900  吸音材あり    7506   吸音材なし

2wool

全面レジスタ

900  分厚く、あまり通気性ない    7506   薄く、通気性がある程度ある

3sheet

 

パッド

900  薄く、耳に近い    7506   分厚く、耳から遠い

4pad

なるほど、

900の方が締まって近い印象の音、

7506の方が多少緩めでソフトってのは納得。

あとは7506はカールコードなんで

ケーブルが長いってのも影響あるでしょう。

 

どのパーツも900用のは手に入りやすいし、

パッドは7506用のも売ってるので、

900をちょっとソフト目にしたり、7506を少しくっきりさせる、

なんて調整もできそうですな。。。

 

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Kensington Slimbladeトラックボールのスイッチ交換

もう10年ぐらい愛用しているトラックボールの、

メインクリックボタンの反応が悪くて、ここ数日イライラ。。。

これだけ酷使したなら、もう買い換えてもいいんだけどね。

(ちなみに5年保証がついている優れもの)

Slimblade

WEBでちょっと調べたらオムロン製のスイッチ(信頼性はバツグン!)が

ちょうど載せ換えに適しているというので交換してみました。

まあ方法などは詳しく書いている記事があるので

Slimblade スイッチ 交換

とかで検索してもらうとして。

 

注意点

Omronsw

使わないこの端子(押さない時CLOSE)を切断する必要があるのですが、

切った後、両脇の樹脂面より絶対に出っ張らないようにヤスリで削るのが大事。

そうしないと、ここは両面基板のGND面に接触するので、

きっと使っているうちに基板コーティングを突き破って

+電圧がGNDにショートして大変なことになりそう。

 

分解して初めて知ったのですが、このモデルは

複数台を横並びに合体して使えるんですね。

Magnet_20190626172401

そのために、ここに強力な磁石が隠れています。

そう、うっかりクレジットカードとかを、コイツに近づけてはいけません。

 

あと何年使えるかわからんけどまだ使うぞー!

 

 

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あのLuminlayからエフェクター用フットスイッチカバーが!

どどん!来ましたよ!
Img_1736
光ってる!光ってる!

あの、超高輝度蓄光素材で、ステージの救世主として名高いLuminlayから、
とうとうエフェクターを踏みやすくするスイッチキャップが出たので即買い!
ここから買えるよ)

なにが嬉しいって、内径11mmサイズも選べる!
つまり、Zoomエフェクターに対応ですよ!
・・・市販の物はたいてい10mmなのだが、Zoomはビミョーに大きいために使えなかった。

別にLuminlayの回しものではないんですが(笑)、
あまりに嬉しくてねぇ。

もちろん、光るポジションマークも便利!
Img_0687

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ステレオマイクのカブリ定位制御

以前から色々考えていた、ステレオマイキングの中で、
同時にある副対象音源「カブリ」の定位をどうコントロールするかっていう事のちょっとしたメモ。

例えば、ギター弾き語り。
歌もギターもモノラルだと真ん中ポツン!のさびしい音像になるので、
こんな風にギターはステレオでマイクを立てたりするわけです。
(ステレオの立て方はXYでもORTFでも何でもよいので)
Gtvo1
ところが、「ギターを良い音で!」とだけ考えて配置すると、
ギターマイクに入ってくる歌の位置を考えて無いことが多い。
すると、歌マイクを真ん中に混ぜても、なんとなく、歌が右に引っ張られたり。

じゃあ、少しギターマイクを斜めにセットすれば、
Gtvo2
ギターマイクの中の歌カブリもセンターに出来るよね?


2つの楽器を同室で録る時にまあ、普通はこう考える。
(あと、部屋用のオフマイクとか立てちゃうんだ、普通は)
Twin1

2つのステレオマイクを、上手ーく立てると・・・
Twin2
フェーダーも動かし放題になる。

この方法、3人ぐらいまでは出来る。
1人増えただけでも縦横斜め、三次元的にパズルする必要があるので、
4人以上は難易度高いかも。

さてドラムのオーバーヘッドマイクって、こんな風に左右均等に立てるのを良く見るけど、
Dr1
ポップスのミックスって、キックとスネア真ん中にするよね?
スネアの影が右寄りに引っ張られるのってなんか気持ち悪くない?

ちょっとさ、ドラムセットを斜めに見てみたらどうかな・・・
Dr2
今度はハイハットの位置で悩んじゃったりするかもだけど。
まあ、マイク本数の多いドラムはDAW上で時間軸整理したり、
色々必要なので、単純には行かない。。。

ただ、「副対象物の定位」を気にしながら録ると、
ミックス時の変な不整合さが減ってくるかも、
という視点のお話しでしたん。

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特定の条件下でLogicがクラッシュする!?

先日の録音で非常に悩んでいた、
Logicの連続クラッシュの原因と対処法が見つかったので紹介。

「オーディオ録音を停めた瞬間にクラッシュする!」
というケースにハマって悩んでいる人は覚えておくと役立つかも。


結論から言うと、下記の条件を満たすとLogicがクラッシュします。
Crash

・録音区間が、拍子の変更ポイントを通過している
・プロジェクトのスタートポイントが小節ぴったりでは無い

かつ

・特定のBPM
・特定のFs

の場合に発生します。
この場合、BPM82でFs48Khzだと、別マシンなどでも再現性がありました。
(ウチでは48Khzで起こりやすいが、そうとは限らないかも?)


解決法
「プロジェクトのスタートポイントを小節ぴったりに変更する」
です。

ただし、スタートポイントからの時間軸演算のバグによると思われるので、
必ずしも治らない可能性はあります。
とりあえず変更すると回避可能性が高い様子。


ちなみにverは10.14.1
おそらく、10.14から搭載されたスマートテンポ機能関連で
出てきたバグなんじゃ無いかなぁ、と予想していますが。
ちなみにAppleにはフィードバックをしておきました。

んで、

--------------------
プロジェクトのスタートポイントって???

44
Logicはこうすると、1小節目より前が使えるようになるんですね。
結構これ便利です。

ところが、この状態で
68
6/8の拍子に変更したりすると、スタートポイントが小節ぴったりじゃ無くなる、
という事は容易に起こるわけです。

--------------------
上記のケースの他に、

・録音を進めていたら、突然録音停止時に毎回クラッシュするようになった
・人からもらったトラックを貼り付けていたら、録音停止時にクラッシュする

なんてケースも最近のバージョンでよく起こっている症状でして、
こっちの場合は、

「プロジェクトで使っているオーディオファイルを全部、
 別フォルダに別形式で(例WAV→AIFとか)保存し直す」

と解決する場合があります。
どうも、
・他環境で作られたwavファイルとのヘッダ互換性が怪しい
・自分で録音していても、時々壊れたwavファイルを作る事がある
と言うような事が良くあるみたい。

それを録音終了の瞬間に読みに行くたびにクラッシュするクセが
最近VerのLogicにはある様子です。

ふぅ。


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Logicのオフラインバウンス

半年ぐらい前からLogicのオフラインバウンスの結果に時々ノイズが混じるようになりました。
これがまた、ほんの一瞬,音が途切れている。
しかも1曲に1〜2カ所で、完全に無音でも無い、という発見がとても難しいタイプ。
Wave_3
じっくり聞けば良いじゃん、という話もありますが,
エンジニアをしていると、全曲をじっくり再試聴してチェックするのは、コスト的にも難しい面もあります。
しかもノイズのタイプからして,聞いていれば確実に発見出来るわけでも無いことも。

とにかく、いつどう起こるのかが不明で、いろんな条件での実験を繰り返してきたのですが,
やっと、関連する条件を発見しました。

今まで,Logicのオフラインバウンスは,
 ・処理は前倒しでやるから高速
 ・重くてマシンの処理能力を超えていても,プロセスを必ず待つので,
  マシンの負荷に関係なく同一の結果になる
と思っていました。。。。

オフラインが実装された当時、bitレベルで同一の結果を返してくれるかどうか?を
何度もバウンスしてチェックしてOKだったのでかなり信頼度は高いのです。
(実験時の注意:アナログ系のソフトシンセはランダム要素を持っているし、ディザもそうなのでbit一致しない原因にはなる)

ところが、今回,その信頼が少し崩れました。
結果から言うと,
オフラインバウンス中にマシンに負荷をかけると処理落ちする。しかもこっそりと。」
です。

バウンス中はとにかくヒマなので、ついつい、なにかの作業をしがち。
マジメにエンジニアしてたって,その曲に関してのメールを書いたり、
トラックのデータを送ったり,時には、スタジオで帰り支度をしているミュージシャンの
電車の情報をブラウザで調べたりすることもあるわけです。

ところが、いろんな条件で100回以上バウンス実験をした結果,
・アプリの起動
・ブラウザでのページ読み込み
・メールソフトの更新
等、ある程度以上マシンに負荷がかかる動作をさせると,上記のようなノイズの発生確率が上がることを確認。

そして、その発生確率は,このパラメータが大きく関わっています。
Preference_2
Process Buffer Rangeね。

これを、Largeにすると,エラーが減ります。Smallにすると、処理しきれない量が多くなり急に増えます。
ちなみに、再生・停止のレスポンスがずいぶん良くなるので、普段はSmallがオススメです。
(あと、Retina環境の人は、Logic自体を低解像度モードで開くとレスポンス向上します。画面ボヤーってするけど)

そして、これがLargeだと、オフラインバウンスの速度も速くなります。
プロジェクト次第でしょうけど,2割ぐらい変わりますよ。

ちなみに、レイテンシーが気になる、I/O Buffer Sizeは、
オフライン時は速度・安定性、どちらもあまり影響しない模様。

実験の結果,
 ・オフラインバウンス中は他の操作をしない。
 ・特にネットワーク関連で裏で重い動作をするアプリは閉じておく
 ・Process Buffer RangeをLargeに
という3点を守ると,まずほぼ、エラーが出ないことがわかりました。

なんか「オフラインの旨みが無いじゃん」とは思いますが。。。悔しいねー

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ちょちょいとハンダ付け

最近、メインマシンのMacが熱暴走が激しくなってきたので、Macを買い換えました。

それに伴い,今まで使ってきたRMEのオーディオインターフェース(Firewire仕様)が使えなくなったので,
今後の事を考えてPresonusのUSB3.0のものに新調。

そうしたら、
 RME(ドイツ)の「何でも出来るからやりたいようにやってね」
 Presonus(USA)の「こう使えば便利でしょ!それでやってね」
というソフトの機能の狭さで、とってもイライラする。

これね、Logic(ドイツ発祥)とProTools(USA発祥)の差と同じ、に思います。
思想の違いを感じるのは私だけでしょうか。
頑なにProToolsを嫌ってLogicで頑張ってきたのもこの感覚が大きいです。

ま、今回は買っちゃったからしょうがない。このUSAインターフェースでなんとかしよう。

で、週末のレコーディングには安定した録音環境を間に合わせたい事情もあって、
実験・検証を進めているのですが,
どうも、機能制限の関係で,モニタースピーカーへの音量レベルを抑えないとダメなことが判明。

早速、機材屋さんのHPで音量を落とす機材を買おうと検索したりしてたんだけど、
・・・・・音量落とすだけなら,単純なアッテネーターで良くね???

と思いついて,ちょちょいとハンダ付け。

Att
手持ちの固定抵抗の組み合わせでパッシブアッテネータ出来るじゃん!
ケーブルのコネクタ内に内蔵出来るぐらいコンパクトですよ。
こんなのレコーディングエンジニアの基礎の基礎じゃん!

無事,数十円の部品代で目的達成出来ましたとさ。

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